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おおやけの里では介護現場で働く職員を応援するために「ゼロ円弁当」を始動しました!
この企画のポイントは
①捨てる食材を使おう!「この地域は農家さんが多く!廃棄食材がある!」
②コロナでも現場に立ち続ける介護現場の職員を応援する!
③弁当をつくるのは「ひきこもり」を経験した19歳の職員と学生3名(龍谷大学、京都府立大学)
です。
~はじまりは「ひきこもり」を経験した職員の「お礼のお菓子」から~
この企画の始まりは、お菓子から始まりました。おおやけの里へ就職した19歳の女性職員。ひきこもりを経験したこの職員は、おおやけの里のジョブコーチの「支援」を受け、一人で仕事ができるようになりました。この職員は、丁寧に対応してくれる職員たちに、お礼にと「お菓子」をつくってきたのです。
この瞬間、この女性職員の「キラリと光る見えにくい力」を見つけた職員が「ひきこもり」の経験を→「家で調理の腕を磨く時間」に変換し、「どうだろう…今度は君が職員を元気にしてみないか?」と声をかけ、この企画は動き出しました。
~忙しい介護現場の食事風景~
介護現場は忙しく、ゆっくりと食事を食べる時間がとれないことがあります…残念ですが、カップラーメンやコンビニの弁当で済ますことが多いのです。
常々、私たちは「介護職員の体はプロ野球選手なみに大切にしなければいけない」と言い続けていましたが、まだまだ取り組みが甘いのです(今後、改善します!)。
~ゼロ円弁当始動!反省点もみつかる~
私たちは「常に支援する側」にいます。これは支援する人と支援される人という関係を固定させます。しかし、よくよく考えると「19歳の女性職員」は決して支援されるだけの存在ではなく、「支援する人」でもあるのではないか…支援することってどういうことだろう。私たちは何か大切なことを忘れていたようです…。
~当日~
 8月21日、いよいよその日が来ました。総勢5名のチームゼロ円は、朝に集合するとさっそく野菜の下ごしらえやナンの生地作りにとりかかります。慣れた様子で一つづつ丁寧に玉ねぎを切る女性職員、アドバイスを受けながら初めてのニンジン、ジャガイモの皮むきに苦戦する学生…全員が直接会って話すのはこの日が初めてでしたが一緒に料理をする中で会話が生まれ、チームとしての一体感も少しづつ出てきているように感じました。
当日出勤の職員の力も借りながら弁当作りは進んでいきます。
目標の完成時間までもう少し…ご飯も炊きあがりました。
チームはカレーチームとナンチームに分かれて最終の仕上げにとりかかります。
そして目標の11時半にカレー・ナン・ポテトサラダが完成。
あまったご飯でおにぎりも握られました。
ゼロ円弁当を食べた職員からは「美味しかった!」など多くの声が。職員皆、元気をもらえたようです。
今回のゼロ円弁当は今後、地域に向けて動き出しています。
職員ひとり一人がいきいきと働ける職場を目指して今後も取り組んでいきます。
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おおやけの里職員の皆さま、おおやけの里につながりのある皆さま(石川県など遠方からのご協力もいただきました)から食材をいただき、今回のゼロ円弁当が完成いたしました。
食材集めにご協力いただきました皆様本当にありがとうございました。
記:辻智典

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